家をリフォームすることは、単なる修繕ではありません。上手に行えば暮らしの悩みを解決し、家事や子育てのしやすさを高め、家族の生活そのものを変えてくれます!
この記事では、私たちが築30年の戸建てをリフォームする前に抱えていた悩みから、実際に行ったBefore&After、そしてリフォーム後に起こった生活の変化をまとめました。これからリフォームを検討される方に、リフォームの可能性や魅力を感じていただけるきっかけになれば幸いです。
築30年戸建て リフォーム前の悩み
【悩み1】家事動線の悪さ
以前は洋服の収納が全て2階にあり、着替えを取りに行く際や洗濯物をしまう度に1階の洗面所と2階を往復することがとてもストレスでした。。。帰ってきた際も、荷物やコートが散らかることが多く、ネットでラックを買い玄関に置くなど工夫もしましたが、見た目がごちゃついた印象になっていました。
【悩み2】設備の老朽化
我が家はキッチンと洗面台が30年モノでしたので、長年蓄積された汚れや色褪せが酷く、掃除はいつも一苦労でした。疲れているときはだめだと思いつつも掃除をする気が起きず放置してしまうことも。
特にキッチンは、食器棚の底が抜けたり、ビルトインの食洗器や食器乾燥機が故障していたりと、様々なところでガタがきていました。
【悩み3】収納力の低さ
以前は収納が少なく、キッチンの背面も一面食器収納だった為、トースターや炊飯器はダイニングのカウンター側に置かなければなりませんでした。ご飯を炊く際もリビング側に回ってきて、シンクに戻りお米を研いでからまたダイニング側にお釜をセットしに行く、という感じです。仕事から帰ってきて、時間との闘いの中で、この往復の効率の悪さに苦しんでいました。
また1階は収納が何かとほしいところなのですが、和室が収納場所として使いづらかったこともあり、リビングダイニング部分に収納が集中せざるを得ませんでした。その結果、市販の収納ケースが部屋中にある状況になり、それでも物が収まりきらず限界になっていました。
コスパ重視でリフォーム! Before&After
そんな悩みを解決するため、家族会議の末に内装リフォームを決断!約半年間の下調べ・打合わせを経て工事を行いました。やりたいことを叶えつつ、費用はなるべく抑えてコスパを意識したリフォームを行いました。その結果をBefore&Afterで紹介します。
ちなみに我が家のリフォーム費用の詳細は別記事「リフォームにかかった費用を公開!我が家の内訳と節約ポイント」をご覧ください。
またコスパを上げるためには”施主支給”の活用が非常に有効でした。施主支給について知りたい方は「施主支給ってなに?押さえるべきポイントを解説」、施主支給にオススメの具体的なアイテムは「施主支給して良かったアイテムと注意点」をご覧ください。
キッチン
Before…収納場所はキッチン背面いっぱいに開き扉の収納スペースがありましたが上のほうは高すぎて手が届かず実際は使っていませんでした。また炊飯器を置くところがなかったため、仕方なくキッチンから出たところに…また子供服の収納スペースが確保できなかったため、3段の収納BOXを置いていました。

After…キッチンの背面を全て奥行30センチの収納に。キッチン壁側もカップボードを設け、家電を集約して使いやすく。振り向くだけで両方の作業ができるので、一気に効率アップ!扉も引出しになり、静かでスムーズな開閉ができるようになりました。
キッチンは別記事にまとめていますので、こちらの記事もご覧ください。
キッチンをコスパよく仕上げるポイント3選

洗面所
Before…収納場所は上と洗面台下。鏡も大きい真ん中部分は開かず、左右のみでした。また高すぎて使えない吊戸棚で部屋に圧迫感がありました。

After…前面収納になったことにより、収納力が倍以上に!シンク下は引き出しにして、置くだけでスペース無駄なく洗剤やストックができ、おまけに見やすくなりました。

ファミリークローゼット
Before…元々は5畳ほどの和室でしたが、収納スペースが少なくもったいないなと思っていました。

After…ファミリークローゼット兼、右側はパントリーになっているのでキッチンからもストックが取りやすく、着替えもしやすく、リビングダイニング横にあるので服が散らかりません。また換気扇を新設することで窓がなくても空気もこもらず、ホコリも溜まりづらいです。このスペースは本当に作ってよかったと感じています!

納戸(階段下収納)
Before…階段の下のデッドスペースに位置するため、空間の形状が細長く、奥の物が取り出しにく見にくいため、どこに何が入っているのかが分からず、アンタッチャブルなスペースになっていました…

After…物を減らしたのもありますが、右側の壁を壊して扉を新設し、玄関からもアクセス可能に。2か所からのアクセスにより奥の物も取りやすく、全て見えるようになりました。

玄関ホール
Before…問題の玄関ホール。2階へ洋服を取りに行く手間を省く為試行錯誤した結果玄関にハンガーラックを設置。使いやすくはなったけど、ごちゃごちゃとした印象でした。

After…ファミリークローゼットを設けたことにより、その日に着たジャケット以外は何もかける必要がなくなりスッキリ。ハンガーラックは以前のものを引き続き使用できるレイアウトにしたのでコストも抑えることができました。

ダイニング
Before…テレビ台は祖父母が使用していたものをそのまま使用。壊れていたがテレビ配線もここしかなかったので、移動せず。ダイニング側にテレビがあったので、テレビを見ながらの食事が日常でした。

After…テレビ配線を新設してダイニング側からテレビを撤退。充電ステーションを簡単に設けてスッキリ。テレビの位置が離れることで自然とテレビを見ることも減り、その分家族の会話が増えました。

リビング
Before…子供の遊び場に。おもちゃは荒れ放題で片付けも大変でした。

After…おもちゃコーナーを移動、テレビ配線を新設、テレビ台をシンプルにしてスッキリ。子供のおもちゃはお気に入り以外は思い切って片付けてしまい、お掃除が楽ちんに。意外と子供たちからの抵抗はありませんでした。

リフォーム後に変わった暮らし方 良かったこと・後悔したこと
良かったこと①:時間と体力にゆとりが生まれた
今までは朝に自室のクローゼットから服をもって1階で食事と着替えをし、外から帰ってきたら玄関にカバンとコートを置き去りにしてリビングへ荷物を置いてから2階に着替えに行ってから1階で夕飯…というルーティンでしたが、忘れ物をしたら2階へ取りに行くのが本当に面倒でした。 ですがリビングでダイニング横にファミリークローゼット兼パントリーを併設したことにより、朝は起床後、即1階で行けるようになり、帰宅時もそのまま横のファミクロで着替えて、手洗い、風呂、食事が全て1階で完結するようになり、もはや2階に上がるのは寝るときだけ…という生活になりました。これは体験するとかなり違います。体力も時間も気力も節約することができます。
良かったこと②:掃除が格段に楽になった
収納が増えて外に物を出しっぱなしにすることが減り、加えてリフォームを機に子供のおもちゃの整理を行ったことで、お掃除ロボットがフル活用できるようになり、掃除機も楽にかけやすくなりました。また換気扇やシンク等、大変だった場所が驚くほど楽になりました。最近の設備は構造からとても使いやすく、掃除しやすく作られており機能も驚くほど進化していました。掃除がこんなに楽になるの…?と感動を覚えました。
良かったこと③:家族の会話が増えた
テレビをダイニング側からリビング側に移動したことで、自然とテレビを見ながらの食事が減りました。 今まではダイニングテーブルの目の前にテレビがあり、キッズが「Youtube見たい!」とごねて仕方なくテレビを見ながら食事をすることがよくあり、食事の時間は画面を見ずに子供と会話する時間にできたらな…と思ってた私にとっては意図しない効果でした。
唯一後悔したこと:湿気対策を考えなかった
洗面所のリフォームでは寒さ対策で出窓を固定の二重窓にしたのですがそれが原因なのか、洗面所内がジメジメと感じることが増えてしまいました。特に真夏に洗濯乾燥を行うと少しカビ臭さを感じることが多いです。
もともとあけることは少ない窓でしたので湿気対策は考えていなかったのですが、換気扇を新設することや除湿器を設置するなど、対策を考えてから決めるべきでした><
とはいえ、後悔ポイントはそのくらいです。その他については大満足で、今から振り返ってもリフォームはして本当に良かったと思っています。
共働き家庭や子供がいる家庭は絶対にリフォームすべき!
リフォームをすることで今の生活スタイルに合わせたレイアウト、設備を導入することができます。これはやってみると思っていた以上にプラスの効果がありました。時間、お金、体力は有限ですので、大切なところだけに使いたいですよね。自分の理想の生活を叶える大きな近道となるのがリフォームだと感じています。
【まとめ】リフォームは人生を変える!
この記事では以下の3点を紹介しました。
- 築30年戸建て リフォーム前の悩み
- コスパ重視でリフォーム! Before&After
- リフォーム後に変わった暮らし方 良かったこと・後悔したこと
我が家の実体験として、お部屋が散らかっていると心がすさんでいき、ちょっとしたことで夫婦喧嘩になることもしばしば…会社でストレスを受けながらも頑張っている共働きであればなおさらです。
リフォームを通じて、見た目や機能面の改善だけでなく、家事効率アップによって自由時間が増え、整理された空間で過ごすことで、心にゆとりが生まれました。
リフォームは人生を変えてくれるインパクトがあると思います。とはいえ気軽にできるものではありません。我が家もコストはそれなりにかかりました。しかしどこ削ればコスパを最大化できるのか、逆にどこにはお金をかけるべきなのか、を吟味した結果、満足いく生活を手に入れることができたと思っています。
おうちは手段。大事なのはそこで家族と過ごす毎日です。だからこそ機能と希望のメリハリをつけて押さえ、残りはなるべくコストを抑えて、浮いたお金は美味しいものを食べたり旅行に行ったり、楽しい時間を過ごすことに使いましょう!
\次に読んでほしい記事はこちら/
・リフォームにかかった費用を公開!我が家の内訳と節約ポイント
・キッチンをコスパよく仕上げるポイント3選
・施主支給して良かったアイテムと注意点
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