施主支給でおさえるべきポイントについては、「施主支給ってなに?押さえるべきポイントを解説」で触れてきました。それを踏まえ、この記事ではに適しているモノを紹介していきます。またそれぞれのアイテムごとに必ず注意すべきポイントがありますので併せて解説します。
水栓
水栓と言われて私は初めピンとこなかったのですが、いわゆる蛇口のことです。キッチンの水栓は本体と独立しており、天板に空いた穴を通して内側の水道管に接続して設置をします。水栓は家電量販店やオンラインショップでも普通に購入可能であり、工務店側も受け入れてくれやすい機器です。
水栓を選ぶうえで特に気を付けるべきポイントはこちらの3点です。
- 自動吐水か手動か
- 浄水器一体型か単機能か
- 工事込みか商品単体か
手動かタッチレスか
手でレバーをひねって水を出すのが手動で、商業施設でよく見かける手をセンサーにかざすと自動で水が出るタイプがタッチレス水栓です。コストでみると手動のほうが安いのですが、私は断然タッチレス派です。我が家のキッチンは手動からタッチレス水栓に切り替えたのですが、料理を作るに肉を触った手でハンドルを触らないで済むこと、また皿洗いをする際は泡がついた手でハンドルを触らなくて済む点が非常に気にっています。これは使ってみると感動します。またハンドルに汚れや水がかかる頻度が劇的に減るため、お掃除も非常に楽になりました。
少々値が張りますがここは優先的に予算を取ってでもタッチレスすることをオススメします。
浄水器は単機能か一体型か
水道水特有の塩素のニオイや微細な不純物を取り除いてくれる浄水器は利用されている方も多いかと思います。よく水栓に外付けするタイプの浄水器が出回っておりますが、せっかくリフォームをするなら浄水が出る水栓をつけたいですよね。 ね!!(圧)
浄水の水栓は2種類あり、浄水器専用水栓と、通常と浄水で切り替えができる一体型があります。
我が家のオススメは単機能のタイプです。一体型のほうがまとまってスッキリはするのですが、浄水フィルターは温水に弱いため、浄水に切り替える前には水温を下げておく必要があります。夏なら気にないかもしれませんが、真冬は温水を使う機会が多いため、浄水を使うたびに温度を低くすることがストレスになるかもしれません。また洗い物用と浄水用で2つの水栓があれば、お皿を洗っているときに浄水を横で出すことができるので作業を止める必要もなくなり非常に便利です。ちなみにコスト面ですが、一体型が単機能よりも値が張るため、洗い物用の水栓と浄水用の水栓に分けて設置してもそこまで金額に差はでません。
工事込みか機器単体か
水栓を買う際、大きなショップほど設置工事サービスを行っていることがあります。その場合、同じ商品の写真でも、水栓に工事パックがついた商品と、水栓のみ(工事なし)の商品が分かれて掲載されていることが多く、当然工事ありのほうが高い金額が設定されています。
今回は工務店側で設置を行ってもらうため、機器単体の商品を選び注文をいれましょう。
我が家が選んだ水栓
以上の3点を踏まえて、我が家はこの水栓を選びました。
こちらは実際にショールームでも試用して決めたのですが、とにかくタッチレスの感度が最高なので、水を出すのも止めるのも自由自在です!メインのセンサーは正面上部に付いており手をかざして操作を行いますが、少し下の位置にあるボタンを押すと、吐水口のセンサーがオンになり、手を洗う動作をするだけで自動で水が出るように切り替え可能な優れものです。ちなみにTOTO等、各メーカーのショールームを見てきて、タッチレス水栓が試せるのはLIXILだけでした。やはりタッチレス水栓の品質には自信があるようです。
次に浄水器です。我が家はこちらを選びました。
LIXILの浄水器ラインナップのなかで一番安いのがこちらです。こちらはタッチレスでなく手動ですが、これは単純にタッチレスにする必要がないからです。実際に使ってみると、浄水器を使うときは水を飲むときなど、手が汚れていないケースが多いため、手動で困ったことは一度もありません。更に、このタイプはフィルターがハンドルの真横に位置していますので、フィルター交換の際、キッチンの引き出しに潜ったりせずにラクに交換ができるのもポイントです。
コンロ
キッチンと一体になっているので意外に思われるかもしれませんが、キッチンメーカーはコンロをはめ込む枠を作っているだけで、ここに差し込むような形で既製品のコンロを設置しています。またコンロは家電量販店やオンラインショップでも普通に購入可能なため、手を出しやすい機器と言えます。
コンロを選ぶうえで特に気を付けるべきポイントはこちらの3点です。
- 都市ガスかLPガスか
- 幅は60cmか75cmか
- レンジフード連動対応か
都市ガスかLPガスか
これはガスコンロを希望される方の注意点となりますが、ご自宅のガスの種類に合わせていずれかを選択する必要があります。ちなみに都市ガスは地下のガス管を通して自宅に供給がされているもの、一方でLPガスは液化したガスを入れた大きなタンクから供給されるものです。

(LPガスのイメージ)
このチェックは非常に重要で、ガス種の間違えるとコンロは使えません!!
ご自宅のガス種類をよく確認の上で選択しましょう。
幅は基本的に60cmか75cm
一般的な三口コンロを例にとりますと、コンロ天板の幅は60cmか75cmのいずれかになります。天板が広いとコンロの口(くち)の間隔が若干広くなるため、接触がしにくくなり便利です。一方でコンロ幅を広くするとその分だけ天板のワークスペースが狭くなってしまいますので、キッチンをどう使用されたいかを考えて選択してください。個人的にはキッチン天板が幅250cmならコンロ幅60cm、キッチン天板270cmならコンロ幅75cmがバランスが良くオススメです。
レンジフード連動対応か
レンジフードのオプション的な機能として、コンロに火をつけると自動でレンジフードも作動する連動機能がついているものがあります。もし連動しなくても目の前のボタンを押せばつくので必須ではないのですが、レンジフードの電源の切り忘れを防ぐ効果もあるため便利な機能です。
もし選ぶ予定のレンジフードがコンロと連動するタイプである場合は、コンロも連動に対応するものを選ばないと、せっかくの連動機能が使うことができませんので気をつけましょう。
我が家が選んだコンロ
我が家はガス派でしたので、3口、都市ガス対応、幅75cm、レンジフード連動対応、を条件にして探し、こちらのコンロに決めました。
リンナイのミドルグレード「Mytone」のコンロで、これがハイグレードになるとスイッチがダイヤル式になったりするのですが、それ以外の機能やデザインに大きな違いはないため、非常にコスパがいいと思います。実際に使ってみても汚れは落ちやすいし、デザインもかっこよく満足しています^^
個人的に気に入ったのは付属のココットプレートで、焼き魚がボタン一つで完了する優れものです。さらに網が全く汚れないので、初めて使ったときは感動してしまいました…
同じコンロの別サイズ、別ガス種のもののリンクを貼っておきますので参考にしてみてください。
・都市ガス+60cm+レンジフード連動あり
コストを落としたいなら、レンジフード連動に非対応のモデルもオススメです。
・都市ガス+60cm+レンジフード連動なし
・都市ガス+75cm+レンジフード連動なし
施主支給を賢く活用しよう
この記事では施主支給に適したアイテムを紹介しました。各アイテムごとのチェックポイントを解説してきましたが、前の記事「施主支給ってなに?押さえるべきポイントを解説」でも触れた通り、大前提は工務店さんの協力を得ることです。あなたのリフォームについて一番よく知るのが工務店さんですので、施主支給したいアイテムが問題なく適合するのか、いつまでに用意する必要があるのか、などしっかりとコミュニケーションをとりつつ、アイテムごとのポイントを押さえれば、多くの失敗は避けられると思います。質は落とさずコストは下げて、コスパの良いリフォームを実現しましょう!
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